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輸入車のモデル年式の正確な判別方法

輸入車のモデル年式の正確な判別方法

ジャガーの場合
フロントドア付け根の部分のコーションプレートの右下の二桁のアルファベットの組み合わせで判断します。

     左A〜.....製造月    右X〜.....製造年
     
         A.....1月       X.....1983              
         B.....2月       Y.....1984      
         C.....3月       Z.....1985
         D.....4月       A.....1986
         E.....5月       B.....1987
         F.....6月       C.....1988
         G.....7月       D.....1989
         H.....8月       E.....1990
         J.....9月       F.....1991       
         K...10月       G.....1992
         L...11月       H.....1993      
         M...12月       J.....1994
   

アメリカ車の場合
フロントウィンドゥ下側にある17桁のシリアルナンバー(一部の車種は車体番号と共通)のうち、左から10桁目(=右から8桁目)のアルファベットで判断します。

     A.....1980          L.....1990
     B.....1981     M.....1991
     C.....1982     N.....1992
     D.....1983     P.....1993
     E.....1984     R.....1994
     F.....1985     S.....1995
     G.....1986     T.....1996
     H.....1987     V.....1997
     J.....1988     W.....1998
     K.....1989     X.....1999


フォルクスワーゲン、アウディ、オペル、ポルシェ、ボルボ、サーブは車体番号を用います。見方はアメリカ車に同じ。

その他の車種の場合、基本的に車体番号から製造年月を割り出します。
ベンツの'81〜'91年式の車体番号一覧はこちら

BMWは車体番号の下7桁から下記のサイトを利用して製造年月が割り出せます。

http://www.bmw-z1.com/VIN/VINdecode-e.cgi

イタリア、フランス車等は、正規ディーラーでもかなり困難、もしくは割り出せない様です。

新車並行車と中古並行車の見分け方

輸入車のモデル年式がわかったら、次に車検証の初年度登録年月日と照らし合わせてみます。例えば、モデル年式が'94年、初度登録が平成6年だったらまず新車並行車です。例外として1年が12ヶ月ある事で、早登録、登録遅れもございますので、その車のモデルチェンジの時期とも照らし合わせてみて下さい。これが、モデル年式'90年、初度登録平成8年なんていう場合は、間違いなく中古並行車です。

簡単なディーラー車と並行車の見分け方

車検証上での見分け方
正規ディーラーガソリン車の場合、型式に廃ガス規制適合の「E-」や「GF-」等、車両型式の先頭にこれらの記号が表示されます。例「E-124030」「GF-HA25」

並行輸入車は「-124030-」「-HA25-」もしくは「不明」となります。
例外として三井物産様のアストロティアラ等、型式「不明」となっている正規ディーラー車もございます。

外観上での見分け方
ひとつの目安として、その車の「正規ディーラーのステッカー」が貼られています。例「YANASE」
「正規ディーラーのステッカー」は後から入手するのは大変困難なのですが、ネットでまがいモンが無いとは限りませんのでご注意ください。
その他、メーターのq,マイル表示も判断材料になります。

オープンカーの幌について

オープンカーのオーナー様は永い事お乗りになると、幌の交換に頭を痛める時期が訪れる事と思います。車種にもよりますが、この交換に掛かる費用といったらちょっとした国産中古車が1台買えてしまう金額です。そこで少しでも安く上げる為に、ディーラーではなく電話帳で〇〇自動車内張や〇〇自動車シート等の業者さんに直接依頼しましょう。小人数の職人さんできりもりしているところがリーズナブルなようです。ディーラーに依頼しても結局はこういった業者さんに外注している訳ですから中間マージン(それも万単位)を節約できます。その際、幌生地を純正品でなく似たような社外品(国産車用等)で依頼するとさらに節約できます。

輸入車の右ハンドルと左ハンドル

最近の輸入車はそうでもないのですが、一昔前のものはむりやり右ハンドルを設定しているものが少なくありません。
一例として
  • ペダルレイアウトが不自然
  • マスターバックが左ハンドル用のまま
  • アクセルワイヤーの取り回しが不自然で重い
  • ワイパーが左ハンドル用のまま
  • シフトパターン表が左ハンドル用のままでみづらい
  • ハンドルのオフセットが不自然で体の正面にこない
等が挙げられます。
日本国内でお乗りになるのですから、右ハンドルの方が使い勝手は良いのは当然ですが、その為に犠牲になっている部分もあるのです。どちらをお選びになるかはお好みでかまわないでしょう。

ダッシュボードのお手入れ

洗車の際、室内清掃でダッシュボード等にアーマーオール等の表面活性剤(保護、つや出し)を使用される方がいらっしゃると思いますが、ベンツ等車種によってはキシミ音の原因となる場合があります。お気を付け下さい。

大事に乗るコツ

輸入車は故障が多いと思われがちですが、最近はそうでもありませんし、修理費等の金銭面でもだいぶこなれてまいりました。でも同クラスの国産車と比べると新車価格なりに幾分割高となりますので、日頃から無用なトラブルを避ける為の扱いを推奨いたします。
  • エアコン
    冬場でも月に一度くらいはスイッチをオンにしましょう。コンプレッサーを作動させることによって防げるトラブルも多々ございます。

  • オートマ
    車庫入れ等の際、車が完全に停止していないのにシフトレバーを操作するのはミッションを傷めます。これって結構皆さんお心当たりあると思いますが、部品の関係上、オーバーホール不可能でアッセンブリー交換となる車種もありますのでご注意下さい。

  • パワーステ
    鋭角な曲がり角や車庫入れ等の際、ハンドルをすえぎりする事によってポンプ等を傷めます。これ以上切れないところから1センチ程度戻すだけでずいぶん違います。

  • エンジン
    低回転しか使用しないのが良い訳ではありません。高齢者がお乗りになってたお車等、上が回らない車が結構ありました。たまには低速ギアで徐々に高回転まで回してやりましょう。エンジンにもストレス解消が必要です。

  • オイル
    車には色々なオイルが使用されていて、エンジンオイルひとつとってみても様々な種類が市販されていますが、「高性能、高価格なもので1年に1回しか交換しない」より「そこそこのもので3ヶ月に1回交換する」方が良いです。通常、各メーカーの推奨する交換サイクルの範囲内で作業を行えば、それが原因のトラブルは先ず防止できます。

  • ボディー
    よく洗車場などで、いきなり洗剤や水垢落しなどでこすりだす方を見かけますが、自分で傷を付けているようなものです。まず水洗いで表面のドロや砂、ほこりを流して下さい。それからです。これだけで何年か後のボディーの光沢が違うはずです。

初めて輸入中古車を購入する時のレシピ

車は高価な買物ですので、下手な買い方をすると大怪我をする可能性もあります。出来れば、購入しようとする輸入車に乗ってる相当詳しい方などいらっしゃれば良いのですが、なかなかそうもいかないと思います。そこで雑誌等に記載されていない注意点をとりあげてみました。
  • 先ず、購入しようとする車を徹底的に勉強して下さい。カタログスペックから新車価格、グレードによる装備に違い、オプション等や雑誌やホームページ上でもセールスポイント、ウイークポイント等これでもかという位情報の収集をします。

  • 次に、取り敢えずその車のディーラー系中古車店や専門店等、一度に何台も見比べられる環境の所へ出向き車を見る目を養います。同年式、同カラー等でも前オーナーの違いによる車の程度を把握、勉強します。又、こういった販売店の方は、その車の事を良く知っているはずなのでここでも情報収集を活用して下さい。

  • そうしたらカーセンサー等の情報誌で、予算に合うお好みの色、装備の候補車を何台かピックアップします。なかなかドンピシャともいかないでしょうから妥協点も見出しておきますが、譲れない物は譲れないといった信念も必要です。

  • 候補車が決まったら早速電話して、在庫の確認、来店のアポ取り、契約前提の試乗はできるか?といった事を聞いてみましょう。

  • 何はともあれこの販売店は大丈夫でしょうか?大まかな注意点は情報誌等に記載されているので良く読んで下さい。永いこと同じ場所で経営していて低金利で自社工場完備、日曜祝日は常時お客が入っていて、展示車はいつもピカピカなどという販売店が当然好ましいのですが、インターネット上で販売店の口コミ情報も結構入手できます。

  • いよいよ候補車との対面です。車を見る前に必ず整備記録簿の有無を確認して下さい。無い物、初度登録から数年が経っているのに一度も整備されていない車、簡単なユーザー車検で済まされている車はやめた方が無難です。

  • 次に車全体を見る訳ですが、パッと見の第一印象はどうでしょうか?今まで何台かを見てきたのはこの為です。既にある程度目が養われている訳ですから、ここで受ける印象が良くなければそれは「良い車」とは言えないでしょう。外観を見るには景色の映り込みを参考にします。側面の場合はしゃがんで斜めからみる事によって小さなヘコミ(エクボ)も見逃す事がなくなりますし、良くみれば板金塗装された跡もわかるでしょう。

  • 外観のチェックがOKなら、ボンネット、ドア等開けられる所は全て開けて、ボディーの接合部等をチェックします。車は普通左右対称に作られているので見比べてみれば良くわかるでしょう。電装品などの装備も全て作動させてみます。

  • 車に問題が無ければ販売店の方に色々と聞いてみましょう。スットボケて「何馬力ですか?」とか「ここが壊れ易いんですよね」とか言ってみます。的を得ない答え方をしてくるようなら、後々の付き合いも有る訳ですし、いい加減な営業マンに大事な買物は任せられません。「いつ頃入荷したんですか?」と聞いてみるのもいいでしょう。長期在庫なら値引きも期待できますし、売れなかった理由を聞く事で今まで見えなかった物がでてくるかもしれません。

  • 最後に出来ることなら試乗をお願いします。もちろん、購入が前提ですが、買う気をみせればたいていは快く応じてくれます。展示場やショールームで出しにくい所に候補車があったりしますので、事前に電話で確認するのはこの為です。試乗時は通常の運転に加え後退(バック)や車庫入れもしてみます。カーラジオはかけずに耳をすまして、余計なおしゃべりもしない方がいいでしょう。異音は何かしらのトラブルの前兆となることがありますので・・・。
以上ですが、候補車によっては1年掛かり位の気持ちでいいと思います。心の余裕と事前準備の徹底が思わぬ掘り出し物を見つけてくれるでしょう。中古車は一期一会。大事なのは焦らない心だと思います。

輸入車のインプレについて

雑誌等でみかける輸入車のインプレ、あれって本当でしょうか?一概には申し上げられませんが結構嘘っぽいものも中にはあります。評論家さまもあれで食べている訳ですからある程度はしょうがないと思いますが、大人の事情?で悪いとわかっていても悪く書けない理由もございます。メーカーやメディアとの人間関係や広告がらみ等きっと諸事情があるのでしょう。

でもそれより大事なのは、輸入車の場合数年間所持して初めてわかる特有のメリット、デメリットがあります。言葉を変えて表現するなら、ちょっと乗った位じゃわからない良さ悪さを持ちあわせているのが輸入車の特徴といえると思います。

雑誌等のインプレをうのみにせず、御自身が乗りたいと思えばそれでいいのではないでしょうか。それくらいの思い入れが、輸入車と付き合うには一番大事なポイントだと思います。

輸入車のリコールについて

車種によっては、これでもかという位リコールやサービスキャンペーンが出るのが輸入車の特徴でもありますが、リコールまでいかなくても対策品で対応しているケースが多々見受けられます。ラテン系の車のサーモスタットやベンツのオイルフィラーキャップ、車検等で整備に入れると勝手に交換されているケースなど、多種多様ですが、一度御自身の車を調べてみると良いのではないでしょうか。

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