先日、シグナスXのエンジンメンテナンス(〇〇アップキット組み込み)の為、エンジンAssyの脱着を行いましたので、備忘録としてここにその手順をここにご紹介させていただきます。作業手順は必ずしもこの手順で・・・というものではございません。多少前後しても問題無い箇所、部分もあるものと思います。
シグナスX-SR SE44J(1YP 国内仕様)のエンジン脱着
最初に、メットインボックスを取り外します。10mm×4本のボルトで固定されています。
次に、タンデムバーを取り外します。ここも10mm×4本のボルトで固定されています。
シート下前面の黒いカバーを外します。プラスネジ4本です。
タンデムバー下のセンターカウルを外します。プッシュリベット×2箇所です。プッシュリベットは、センター部分を押し込んだ状態にすれば外すことが出来ます。カウル類は、どれもツメがありますので、ツメを折らないようにどの方向に引けばツメが外れるのか確認しながら慎重に作業します。
テールレンズ上のセンターカウルを外すと、2箇所のプラスネジがあるのでこれを外しておきます。
左右のサイドカウルを外します。プラスネジタイプのリベットですが、これも中央部分を緩めて少し浮かしてやればリベット全体を外すことが出来ます。
サイドカウルの横部分は、先ほどと同じプッシュタイプのリベットです。
白部分のサイドカウルを外すと、10mmボルトがありますので、これを外して銀部分のサイドカバーを外します。
コネクター類を外すため、ステップ下の右サイドカバーを外します。ここはトルクスネジで固定されています。
リヤフェンダーAssyを取り外します。10mm×3箇所です。テールレンズに繋がるコネクターとギボシ(緑色)も外しておきます。
リヤフェンダーAssyの1箇所の10mmネジは、ナンバー下に隠れていますので、最初にナンバーを外してから作業します。
マフラーを外しておきます。エキパイのフランジ部分は12mm×2本です。画像のようにエクステンションがあれば難なく作業できます。
マフラー(ノーマル)部分は、3箇所のボルトで固定されています。
次に、コネクター、カプラー類を抜いていきます。先ずは、右ステップ下の2箇所のカプラーから・・・。
その並びに、黒いコネクターが1箇所ありますのでこれも抜いておきます。
プラグ上のカプラーも抜いておきます。
次に、エアクリーナーボックス、インマニ、スロットルボディー、インジェクターをエンジンから取り外します。この部分はヘキサゴンです。
エアクリーナーボックスは、10mm×2箇所です。奥まった位置にあるので、ここもエクステンションが必要になります。
エアインテークからホースを切り離し・・・
この部分のクリップを緩めて外します。これでエアクリーナーボックスごと取り外せます。
スロットルボディーのカプラーを2箇所外します。
インジェクターも取り外しておきます。
インジェクターやスロットルボディーをよけておき、取り外したハーネス類をまとめているゴムカバーを外します。
プラグコードをプラグから外します。これでハーネス類と補機類の取り外しは終わりです。
次に、Vベルトのインテークパイプを外しておきます。
リヤショックの上部を外します。14mm×2本です。
最後に、リヤブレーキです。最初に、この部分(10mm)のステーをエンジンから取り外しておきます。
調整用のストッパーを外し、ワイヤーをフリーな状態にしてやります。
スプリングを外し、前側にワイヤーを引いてやれば切り離すことが出来ます。
これで、エンジン脱着の準備は整いましたので、ステップボード下に適当な木材を当てがい、ジャッキで固定しておきます。○印部分のボルト(14mm)を緩めてシャフトを抜けばフレームからエンジンAssyを切り離すことが出来ます。
ハーネス類がタイラップ等でクランプされてる箇所がありますので、それらに注意しながらリヤタイヤごと後方向にゆっくり引き抜いていきます。
ステップボード下のジャッキだけでは不安定ですので、出来ればこのようにバックアップとして後フレームを吊るしておいてやれば万一の転等も防止出来ると思います。
画像では、取り外したボルトやナット類は出来るだけ元の位置に取り付けてあります。また、メインフレームとの接続シャフトには、カラーやワッシャー類がありますので、取り付けの際には、順序を間違えないように注意してください。
尚、画像のこの状態ですと、ちょっと前方向に押すだけで簡単にセンタースタンドが外れてしまいますので、保管中は十分に配慮してください。