ここのところ、連日行っているスナップオンのスキャナーツールMTG5000のデモンストレーションですが、今日はVWトゥアレグのオーナー様にご協力いただき、バッテリー交換作業後にデモをさせていただきました。トゥアレグは、姉妹車のカイエンと同じで、バッテリー本体は助手席(右ハンドル車)の下にあり、シートを跳ね上げるのに10番のトリプルスクエアが必要になります。
早速、運転席足元のOBDⅡに接続して故障診断をしてみます。
大変綺麗な、さらにメンテナンスも行き届いた走行距離の少ないお車でしたので、VW特有の「service now!」の表示もありません。もちろん、全ての項目でOKの診断でした。
2008年モデルの車両の場合、コーディングカスタマイズメニューには対応していないようで、作業サポートメニューは、すでに試験済みの同年代のVW車同様に「メンテナンスインターバルのリセット作業」のみのようでした。
因みに、MTG5000のカタログには「欧州7メーカーのコーディングカスタマイズに対応」と謳ってますので、コーディングメニューを開くと「VW、AUDI、MERCEDES、BMW、MINI、PORSCHE、BENTLEY」の7メーカーであることがわかります。
故障診断では、上記7メーカーに、ALFAROMEOとFIAT、FERRARI、MASERATIの4メーカーに対応してるようです。
また、先日業務使用車のレジアスエースのエンジン不調のトラブルの際に、最初にインジェクターの噴射量等のチェックをディーラーさんで見てもらったのですが、同じことが出来るかどうか確認してみました。尚、インジェクター交換の際はその交換暦のデーターも入力の必要があるとのことでした。
エンジンサポートメニューに燃料噴射量の調整やインジェクターの補正項目がありましたので、ディーラーさんと同じことが出来るようです。
また、去る4月の車検前のブレーキフルード交換の際にエア抜きも行ったのですが、ABSサポートメニューに「エア抜き」の項目がありましたので、せっかくなので試しにタップしてみました。
しかし近年の車は、ECUをはじめこうしたスキャンツールがないと本当に出来ることは限られるのだとつくづく思いました(汗)